どこの国でもビールの自慢のブランドはあるものです。しかし、四国の1.5倍ほどしかない小さな国土のベルギーに800種類を超える銘柄があることは、日本ではまだあまり知られておらず、ベルギー人にとってビールは日常生活の一部となっていることがうかがえます。 ピルスビールというラガータイプのビールがベルギービールの総消費量の70%を占めますが、歴史的にさかのぼってみると、喉の渇きを潤すことを目的に、修道院内で修道者の手によってビールが醸造されていました。その醸造所や醸造手法を受け継いだトラピストビールや修道院ビールなど数多くありますので、ビアカフェを巡ってお気に入りの銘柄を見つけましょう。
		バーの風景 (C)Toerisme Vlaanderen.PCD	美味しいベルギー ビールの注ぎ方 (C)OPTBI-TC

写真・情報提供：ベルギー観光局

---

	ドイツといえば何といってもビールが有名です。ドイツビールは、大麦、ホップ、酵母、水だけを使用する添加物のない健康食品です。「ひとつの村にひとつの銘柄」と言われる通り、各都市や地域ごとに独特の味を堪能することができ、例えばミュンヘン地方のビール「ヘレス（Helles）」は、淡色で軽い味わいが楽しめます。 ミュンヘンで開催される「オクトーバーフェスト」（2004年9月18日〜10月3日）は、誰もが一度は訪れたいお祭りでしょう。これに参加できるのは、ミュンヘン市内のビール醸造所だけとなっており、各醸造所はその年の3月から仕込みを始め、夏の間に貯蔵しておきます。こうしてできたオクトーバーフェストビールは、ホップの苦味のきいた口当たりのいいビールになります。
		ヴァラーシュタイン城で 醸造されているビール	オクトーバーフェスト

写真・情報提供：ドイツ観光局

---

	イギリスの代表的なビールはエールビールで、その中でも苦味のあるビターが主流です。ここでは常温でビールをちびりちびりと飲むのがイギリス流。パブではビールの他にも多くの種類のお酒が楽しめます。女性にはビールとレモネードを半々に混ぜたシャンティやサイダー（りんごのお酒）がおすすめです。 ビールの注文は１パイント（約570CC）で頼みます。ちょっと多いかな？と思うときはハーフパイントでも頼めます。イギリス人はパブでおつまみを口にする習慣はないようで、食べてもクリスプス（ポテトチップス）やナッツ類くらいしか口にしません。イギリス流にぬるいビールを飲みながら地元の人たちとの会話に花を咲かせてみてはいかがですか？
		パブの風景	ロンドンのパブ

写真・情報提供：British Tourist Authority (VisitBritain)・英国政府観光庁

---

	韓国の首都ソウルでは、宮廷料理から地域色豊かな郷土料理まで味わえないものはないと言ってよいほどバラエティーに富んだ"食"が楽しめます。なかでも韓国料理といえば、安くてボリューム満点な焼肉！韓国では、注文をしなくてもキムチなどの付合せがただで出てくるのでお得感があり、辛いものが苦手な人でも美味しく味わうことができます。 その他に、牛骨を煮込んだスープ(ソルロンタン)や暑い時期の栄養食である参鶏湯（サムゲタン）などが有名です。
		コンナムル クッパプ	ソウル都市夜景

---

	朝鮮半島の南に浮かぶ島、済州島。気候や生活習慣も半島とは異なり、当然、食文化にも独自色が表れています。何といっても海産物が有名で、アワビ・ウニ・甘赤鯛などの刺身や、唐辛子が入った海鮮鍋（トゥッペギ）を味わうことができます。 屋台が並ぶ海岸通りで海女さんが売っている新鮮な魚介類を買ってみるのもいいでしょう。済州島の豚は、臭みがなく歯ごたえがあることで、韓国国内ではとても有名です。柚子やミカンなどの柑橘類も豊富で、蜂蜜や五味子茶をおみやげに買っていく観光客も多いようです。
		刺 身	キジのしゃぶしゃぶ

---

	“食は全州にあり”と言われるほど、韓国では全州イコール"食"のイメージが定着しています。全州ビビンバは、平譲の冷麺、開城の湯飯（スープご飯）と並ぶ朝鮮時代の３大料理の１つとされています。 具の種類も多様で、栗、なつめ、明太子など、店によって個性がありますが、その中でも特に味のよいことで有名な全州の大豆もやしは絶品です。
		全州ビビンバ	豊南門